13ヶ月目のお給料って何？ドイツの給与の計算方法

こんにちは！就活中のあなた、お仕事帰りのあなた、お疲れ様です。

先回、ドイツの給与明細の見方について解説しました。

中には”この見方だと、契約の際に話していた年俸と差が出るな、、、”と思った方もいるかも知れません。

今回はその点について、もう少し深くお話します。

13ヶ月で割られる年俸
6月もしくは12月に倍になって支給される給与をどう使っているのか
1. 休暇の旅行費用に予め組み込んでおく
2. 自宅のリフォーム費用に当てる
注意：あくまでも通常給与の一部でボーナスではない
まとめ

13ヶ月で割られる年俸

一般的というわけではないのですが、こちらの企業で働く際、月の支給額が入社前に話されていた年俸の12ヶ月割とはズレていることがあります。

ズレが生じる理由は、年俸を12ではなく13ヶ月で割っているからで、13ヶ月目の給与は、企業にも寄りますが6月か12月に支払われる事が多いようです。
つまり、対象月には給与が2倍の額面で振り込まれるわけですね。これはびっくり。

これは、予め決められた税込みの年俸に従って計算されているので、業績に応じて支払われるボーナスとは性格を異にするものです。
もともとは、夏季休暇やクリスマス休暇の前に支給して休暇をより充実したものにしてもらいたいという趣旨だったようです。

現在もこの慣習を続けている企業は多く残っているようです。
受け取る際の確認はもちろんですが、我々外国人は外国人局にビザの申請をする際に気をつけなければなりません。

具体的に書くと、雇用契約書とともに出す申請書類には年俸12ヶ月割りの月収を書かないといけません。

契約書に書かれた月支給額をそのまま記入してしまうと、計算がズレてしまい、年俸総額と合わなくなってしまうのです。
申請書類には自身で計算した12ヶ月割の月の給与額を書き込むか、「ここに記載する月収額は13ヶ月で割ったもので年俸総額は〇〇○ユーロになる」旨を一文書き込みます。

6月もしくは12月に倍になって支給される給与をどう使っているのか

では、この倍になって支給される給与を、ドイツ人はどう使っているのでしょうか。さっそく見てみましょう。

休暇の旅行費用に予め組み込んでおく

この使い方はよく聞きます。

6月以降に休暇を設定し、支出に関しては少々無理のあるプランで計画していくのですが、その支払いのアテがこの給与のなります。

多くの場合、13ヶ月目の給料を12等分して、各月に割り振るような運用はしません。
入ったら、貯めるか一気に使う方向で考えるようです。
その支出先の筆頭は旅行ですね。ある程度まとまったお金で旅行を考える事ができるので、いろんな方面への旅行を考える事ができそうです。

ちなみにドイツ人の人気旅行先の一つが地中海に浮かぶスペインのマヨルカ島。
ここには、「ドイツの17番目の州」の異名を取るほど、大勢のドイツ人観光客が押し寄せます。
ホテルやレストランでは8割方ドイツ語が通じます。
ドイツ中の空港から直行便が出ていて、夏はもちろん、クリスマスも太陽を求めて多くの人が当地に向かいます。

自宅のリフォーム費用に当てる

他にも、まとまったお金が口座に入ることになるため、これはいい機会と、自宅のリフォームに回す人もいます。
年間を通じて模様替えやリフォームのアイデアを温め、給与振込と同時に実行に移すようです。

私の同僚で一軒家を保有している人は少なく、多くはマンション住まいでした。

しかし、一軒家保有の願望は日本人に負けず劣らずのところがあるようで、将来はどこどこに家を立てたいなという話はよく耳にしました。
都市の中の高級住宅地エリアでも、コンスタントに新築の家が立っています。
大学の街や人気の街では住居不足が騒がれていますが、視点を郊外に移すと土地はありますし、新興住宅地むけの宅地造成も広く行われています。

冬場寒いドイツで、一軒家建築の際の人気オプションの一つが、地下室にサウナを作ること。
ここ最近、人気が出てきたようでよく広告を見かけるようになりました。

フィンランドのように別宅としてサウナを作り、部屋を出て外の湖に飛び込むなんて本格的なものを作ろうと思えば、もちろん難しい話になってしまいます。それでもシャワーは併設ですし、ドライサウナにもミストサウナにも対応できるようです。
びっくりしたのは、スーパーマーケットのネット通販で1人用の小規模サウナの特売を見かけたとき。スーパーでサウナを売っている事自体びっくりしましたが、本当に大人一人が入って座れるほどのスペースで、”ここまでしてでも自宅にサウナを置きたいのか”と感じたものです。期間限定だったようですが、それほどまでにサウナ熱はこちらで盛り上がっています。