ヨーロッパで長距離バスを利用する

ドイツで生活
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前回の投稿でドイツ鉄道の利用について解説しました。

今回は、長距離バスの利用について解説します。

2013年のバス規制解禁により、雨後のたけのこのように大量に発足したバス会社ですが、今はほぼFlixbusに一本化されつつあります。

ですので、今日はFlixbusの使い方にフォーカスして解説します。

Flixbusとは

運営会社名はFlixmobility GmbH。2011年にGoBusとして創業しました。2013年に「Flixbus」に改名。この時点では、まだ大手になるほど営業ネットワークは広くなく、数ある小規模バス会社の一つに過ぎませんでした。

しかし、2015年に大手「MeinFernBus」と合併したことをきっかけに、経営規模を拡大していきます。(当時MeinFernbusは年間720万人の乗客数・それに対しFlixbusは350万人) 同時にM&Aを駆使して、同業他社のネットワークも自社のものへと転換していきました。主だったものでは米大手MegaBusの欧州ネットワーク、ドイツポストが再参入してできたPostbus、ヨーロッパ全域に子会社を複数持ち巨大ネットワークを維持していたEUROLINESのTransdev配下のネットワークがあります。

2017年にはドイツ国内において93%ものシェアを獲得することに成功しました。

時を同じくして、2017年、鉄道事業にも参画します。それまでハンブルク~ケルン間を運行していたHKXを買収する形を取り、ハンブルク~ケルン間とベルリン~シュツットガルト間で運行を開始しました。現在はベルリン~ケルン間でも運行しています。

ホームページ

Flixbus ホームページ

こちらが、Flixbusのホームページになります。

ではさっそく経路検索をしていきましょう。画面中央部の検索画面を使用します。今回もケルン発ハンブルク着で見ていきます。

Flixbus 検索

出発地・到着地・日程(往復の場合は復路日程も)を入力し「Verbindung suchen」と書いてある黄色いボタンを押します。

すると、上記のような検索結果が出てきました。この日程であれば最安で17.99EURで買えるようです。

Flixbusの経路検索では直行便だけでなく、乗り換え便も検索リストの中に出てきます。その場合は「区間」と「チケット代金」の間にある「?」マークをクリックして、

乗り換え時間を確認します。上記の場合はケルン発のバスがハノーファーに19:40に到着し、36分の待ち時間の後、20:20にハンブルク(方面)行が出発するということになります。

また上述の通り、Flixbusはケルン~ハンブルク間において特急(長距離列車)も走らせています。その結果も同時に出てきます。

Flixbus 検索 Train

バスより早いですし、どちらの駅も街の中心部に存在しますのでアクセスの面ではこちらに軍配が上がると思います。

(とはいえ、この検索結果は例外と言えます。Flixbusはドイツのほとんどの都市をカバーし路線数は100を優に超えますが、同社が展開している特急列車は3路線のみです。)

チケットの発券

以前はプリントアウトしたものが主流でしたが、現在ではスマホアプリの利用頻度がとても高くなっています。

iPhoneならAppStoreから、AndroidならGooglePlayからそれぞれアプリをダウンロードします。

Flixbus 購入済みチケットをアプリに反映させる

上記掲載のスクリーンショットを参考に、「チケット画面」「チケット情報追加」「発券番号とメールアドレスの入力・もしくはPCでの購入時に表示されるQRコードの読み取り」まで進みそれぞれ実行します。すると、下記のようなQRコードが表示されます。これが乗車時のチケットになります。乗車の際に乗務員に見せてチェックイン完了です。バスの場合は手荷物も同時に預けましょう。(もしくは自分でスーツケースルームに置きます。)

Flixbus チケット表示画面

まとめ

ドイツ国内に限らず、EU域内で価格面を重視して移動したい場合、長距離バスの利用は有力な選択肢になります。時間はかかりますが、飛行機や列車に比べれば格段に安く移動できます。WIFIや電源事情も、以前に比べれば格段に進歩していて、現在ではほとんどのバスで無料で提供されています。

ただし、バスの座席では体が凝り固まってしまうのも事実。(コレは「水曜どうでしょう」放映当時から変わっていません)。それも考慮して(また運転手の安全も考え)、長距離バスの場合は高速ICでの15~20分ほどの休憩が複数回含まれています。 (コレも「水曜どうでしょう」放映当時と同様)。

現在では格安の移動手段としては、この長距離バスに加え、Flixbusが展開しているFlixtrainなどの格安鉄道特急、航空機にしてもLCCなど幅広い選択肢があります。ヨーロッパの場合は特に選択肢が豊富です。予算と時間の都合に合わせて、フレキシブルに移動手段を確保してきたいですね。

以上、長距離バスの利用法の解説でした。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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