日本ではまだまだ浸透していないドイツならではの働き方シリーズ。
本当に定時で帰る!お話と、ロングバケーションのお話は過去に記事にしました↓
さて。ドイツではワークシェアリングが日本よりも発達しています。
今日は、ドイツにおけるワークシェアリングの成り立ち、現状にフォーカスを当てて解説していきます。
戦後は極端な労働力不足
第二次大戦後、結果として旧西・旧東のドイツは極端な労働力不足に悩まされました。戦後復興と言えど担い手がいないのです。日本と同様にベビーブームは起きましたが、その子どもたちが社会に出るにはタイムラグがある。そこで旧西ドイツはトルコから労働力を積極的に導入するようになります。
こうして労働力を確保し、Wirtshaftswunderと呼ばれる奇跡の復興を遂げるわけですが、そのいっぽうで1世代のみの滞在と期待したトルコ人たちは家族を家族を呼び寄せて数世代に渡って定住するようになりました。
景気は横ばいになってきたものの労働力は引き続き潤沢にあります。
ドイツが危機に直面したのが2008年のリーマンショックです。
経済が冷え込み、労働人口があぶれる危険性が叫ばれる様になりました。
ドイツ政府がうった策は、ワークシェアリング。つまりひとりひとりの稼働時間は減少させて、その分携わっている労働者の数は維持して解雇に回らないようにしました。
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