はじめに
晴れて就職先が決まったら、通勤手段の確認は必須です。緊急事態に備えて1つだけではなく2つほどルートがあった方が安心です。
今日のお題は住居についてです。
今居住している家から勤務地までのアクセスが良ければ、それに越したことはありません。
ただし同じ都市でもやや通勤に難がある場合、もしくは心機一転新しい環境で、と望まれる場合は、引っ越しも選択肢の一つです。
もちろん、他の都市で仕事が決まった際には、家探しは必須となります。
ではドイツではどういった方法で家を探していくのか。
ご紹介しましょう。
不動産会社を通す
地元の不動屋さんでマンションや家の物件を探してもらう。
当たり前のようですが、これが引っ越しに関してはポピュラーなものです。
駅からのアクセスやエレベーターの有無、間取り、リビングの窓の向き、駐車場の契約など、こちらからリクエストして合致する物件を探してもらえますし、最初から内容を詰めて話すことができます。
不動産屋にしても大小さまざまなものがありますから、案内物件が多い不動産屋にあたりたいです。
ただし、注意点が2つ。
1点目：ドイツの場合、大家さんの存在が大きいです。不動産屋はあくまで仲介で、大家が入居の際の判断をすることがほとんどなのです。ですので、相談しに行ったその日に物件を紹介してくれると言うのは稀で、期日指定の上で内覧会がよく開催されています。昨今、どこの街も住居不足に悩まされていて、内覧会に行っても希望者が多くて、すんなりとは決まらない。なんてケースはよく聞きます。
この場合はひたすら内覧会に参加して、エントリーするしかないです。
2点目：日本人からするとびっくりなのですが、「素の住居」は部屋とトイレ・バスルームのみです。「キッチン」がついていないのです。もちろん、エアコン・冷蔵庫・洗濯機・食洗機などもついていません。
賃借者が自分で取り付ける必要があります。
*これは逆に取ると、壁などに穴を開けること、壁の色を変えることも、かなりの自由が効く、ということも表しています。部屋の作りを徹底的にこだわりたい方にはうってつけですね。
しかし、すぐに住み始めて生活を始めたい方は、最初から「キッチンつき」の住居を探す方が無難です。洗濯機がなければコインランドリーは近くにあります。冷蔵庫がなければ、都度スーパーに買い物に行けば、なにかしらの食べ物にはありつけます。そしてその両方とも、電気屋さんに行けばすぐに購入可能です。
ただ、キッチンは設置しようとすれば大仕事です。まとまった時間を見つけて、また寸法等もきっちり図ってからモデル探しへと進む必要があります。
以上、色々制約のある家探しなのですが、こちらの希望をとことん聞いてくれたり、色々紹介してくれるのはやはり不動産屋のメリットです。
できれば複数の会社に相談してみましょう。
SNSの利用
少し話は飛ぶのですが、ドイツの一般的な契約の場合、常に「3ヶ月前条項」がついてきます。
これは年限を決めない契約でも、複数年契約でも、解約や変更の申し出の際、それを有効とさせたい日時の3ヶ月前に通知する必要があるというものです。
賃貸契約にも、この条項は当てはまります。とは言え引っ越しする側にも日程に余裕がある場合もあれば、切羽詰まった場合もあることも事実。
期限の3ヶ月を待たずして他居したい人もドイツにはたくさんいます。
そういった人は大家と、”後継の住人を紹介するから、その新しい住人が入居する時点で退去させてくれないか”と相談します。
そういう人たちが集まるのが、SNSやネット上の掲示板。Facebookのページを見てみましょう。あなたの友達がその友人のマンション・アパートの退去情報と入居者募集の記事をリンクして紹介していませんか？こういった情報をひたすら追っていきます。
自分の希望する地域に募集がかかっていたらとてもラッキー。この情報掲載に関しては、部屋の広さと家賃、各部屋の写真が載っているくらいでしょうか。電話やメールで連絡を取り、詳細を聞いてみましょう。
ebay kleinanzeigen
ネット上の掲示板を利用するのも一つの手です。
こちらに掲載されているのも、SNSと似たような形の情報ですが、検索機能も強化されているので、「家賃」「地域」「キッチンの有無」「部屋数」「エレベータの有無」などでの絞り込みが可能です。
ただしこちらの掲示板、あまり長いこと同じ情報がおかれているわけでもありません。鮮度が重要なので、古い記事だとそもそも募集が終わっていることも多々ありますのでご注意を。
探している間は毎日検索をかけることが大事です。常に誰かが後継で入ってくれる人を探しています。
大学の掲示板
こちらはＷＧと呼ばれるルームシェアになる確率は高いですが、なかなか見つからない場合は大学の掲示板ものぞいてみましょう↓
まとめ
なかなか、すんなり決まることの少ないドイツでの家探しですが、いくつかの方法を試して、根気よく探し続けることが大事です。諦めず、頑張っていきましょう。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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