ドイツに住んでいると、曜日の意識が日本よりもはっきりしている気がします。
月曜日は始まりの一日。メールボックスにいっぱいメールがたまっています。水曜日は「もう折返しだよ」と話しかけてくる人が多いです。
そして金曜日。お昼をすぎるともう週末だからとウキウキ気分の人が多発します。
以前の記事でドイツ人は残業しないと書きましたが、更に金曜日は午後の営業が通常より短いこともよくあるのです。
今回はこの金曜日にフォーカスを当てて解説しましょう。
金曜日の働き方
冒頭でも書きましたが、曜日ごとの性格がとても強調されているドイツの中でもとりわけ金曜日は個性的です。私の同僚がどうやって仕事を進めていたのか、ちょっと覗いてみましょう。
通勤はいつもどおり。社内ミーティングは全て午前中にいれます。メールの返事もお昼までにうまく終わるかどうかが勝負。その後にメールボックスを開くかどうかは、その人次第ですね。
お昼はできる限り長めに取ります。それから午後の業務の開始。オフィス業務であれば同僚とのカフェトークや進捗状況の確認がメインになります。
倉庫などを抱えている会社であれば、倉庫の集荷や開業時間が1時間早く閉まることもザラにあるようです。(もちろんこれはあくまで通常期の話で、繁忙期になればまた状況はかわります。)
いつもよりも時間がスローになり、ちょっと余裕のある働き方をしているオフィス。新しく入ってきたスタッフなどは、このタイミングで先輩や同僚に話しかけて、その人となりの把握に努めていました。厄介な問題をこの時間にぶつけてしまうと嫌な顔をされてしまいますが、仕事のスタイルのこと、前職のことなどを話すのであれば、絶好のタイミングです。
そして定時一時間前、定時にみんなさーっと帰宅します。飲み会などをあまりしない人でも「今日は飲んでいく?」などと陽気に声をかけられたりします。
逆に重要案件が残ってしまったときは、もうひたすら不機嫌です。こういう、感情が素直に顔に出てくるところは、私の中では、なにか人間的でけっこう好きなポイントだったりします。
銀行・役所・郵便取り扱い商店
もし金曜日に、何か外での用事を済ませようと考えている場合には要注意です。
金曜日は営業時間が短いことはもちろん、今日はお客がいないから、と早仕舞いするお店も多々あります。できる限り営業時間を事前に調べておいて、また終業ギリギリに行くようなことはせず、余裕を持って用事を済ませることができるよう動きましょう。
スーパーや郵便局の本支店、レストランなどは通常通りの営業です。
病院・診療所・ホームドクター・薬局
ほかにも気をつけたほうがいいところは病院関係です。こういったところも営業時間が短いことが多いです。救急外来での対応になってしまうので、かかりつけのところに行けなくなってしまいます。要注意。
早めにおわった午後は
もし上司の判断で今日は早仕舞いとなったら、とても嬉しいですね。そんなときはぜひ街ナカに出かけてみましょう。
デパートや家電量販店、ドラッグストアなどはいつもどおりの営業時間ですから、時間にあくせくせず買い物することが出来ます。この時期であれば、そろそろクリスマス向け商品が並びだす頃です。最近は、クリスマス前の1ヶ月に毎日めくる仕掛け付きのアドベントカレンダーでも凝ったものが多く並べられています。定番のチョコレートから、レゴのミニフィグなどのおもちゃの詰め合わせのカレンダー、化粧品がたくさん詰まったカレンダー、代わりネタであれば宝くじが28枚セットになったものなども。定番のチョコレートでも懸賞つきのものもあったりしますね。自分向けのお気に入りのもの、プレゼントに贈りたいものなど、ぜひ選んでみてください。
クリスマスにむけて部屋の内装を変える人も多くいます。金曜の夕方は壁紙や家具を吟味するにも良い時間。土曜日は家族連れでごった返してしまいますが、平日であればまだゆったりと品定めすることが出来ます。「大掛かりなリフォームはちょっと骨が折れる」という方でも、リビングやメインルームの照明を変えるだけでも、雰囲気はガラッと変わるのでお試しあれ。
他にもそろそろ年末ということで、来年に向けて食器やマグカップを新調する人も多くいますね。ネットショッピング全盛の今日この頃ですが、実際にお店に行ってみて「あ、これいいな」という新鮮な驚きに触れたいですね。こちらにもおもしろいセレクトショップはたくさんあります。
とここまで書いてきて、日本のヴィレッジヴァンガードに行きたくなってきました。ああいう雰囲気のお店はこちらにはなかなかありません。残念。
最後に
だんだんと冬にむかって暗くなっていく時期ではありますが、気持ちまで暗くはならず、楽しめるところは楽しんで、日々を過ごしていきましょう。
※こちらで描いたドイツ人はあくまでも私の周りの同僚です。金曜日も最後まできっちり仕事をするドイツ人ももちろんいます。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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