こんにちは。みなさん、夏バテしていませんか?
7月に一度42度を記録したドイツですが、まだまだ夏は終わっていません。
8月も終わりに差し掛かっていますが、西部は連日30度超えで暑い日が続いています。
日本に比べて湿度が低いので比較的過ごしやすいと言えるドイツの夏ですが、それでも暑いものは暑い・・・。
ドイツ人はどう涼を取っているのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
エアコンはあまり普及していない
外が暑いとなると、部屋の中でクーラーで涼みたくなるのが人情ですが、一般住居ではまだエアコンはあまり普及していません。
オフィスでもエアコン完備のところは、まだ多数派にはなりえていない様子。
とは言え近年の酷暑で導入に踏み切っている事業所も多いのだそう。福利厚生の中で、快適な職場環境の整備はもちろん含まれていますし、あまりに暑いと帰宅を認めている労使契約もあるほどですから、事業所を運営するに当たっては死活問題なんですね。
そもそもドイツの建築物は暑さに対する対処よりも、寒さへの対処がメインです。例を挙げれば、どんな古い物件でも、窓は常に二重ガラスなのです。またオフィスビルにしても集合住宅にしても屋内は風通しよりも分厚いコンクリ壁で囲うことに力点が置かれています。
これでは30度以上の気温に対する対処はとても期待できません。
エアコンが不健康だと信じているドイツ人も多く、なかなか浸透しないのですが、ここ2年ほどは家電量販店でも工事のいらない小型エアコンを大々的に売り出しています。
これはエアコン自体に送風機能と熱変換機能を持たせたもの。室外機にあたる部分も格納されていますから、廃熱は大きな蛇腹のパイプを廊下か窓の外に出すことを求められます。(ちょっと不恰好だし、取り回しが不便)
日本ではあまり見かけなくなった、扇風機も人気です。とにかくこもった空気に流れをつけて涼みたいというお客さんがこぞって買いに来ているようです。
余談ですが、ドイツ人が頑固というのは有名な話。「流行」というのは、日本と比べると感じることが難しい。というか皆無です。
しかし、必要に迫られると、一斉に売り場に殺到します。販売店もそのあたりの売れ線を承知していて、売れるものは一気に店内に並べます。
ここ最近では、2012年のサッカー欧州選手権と2014年のワールドカップでこの現象が起きました。家庭やレストランに一気に薄型大画面テレビが普及しました。他のタイミングではそこまで売れていなかったのです。しかし、スポーツの大型イベントが迫るとここぞとばかりに家電量販店に殺到するドイツ人。
レストランやバーだってテラス席を用意していても、そこで観戦できないのなら無いも同じと延長コードを伸ばし伸ばし、テレビを設置していきました。以来、どのお店でもサッカーは大画面で見ることができるようになりました。当時の家電量販店でも、ほとんどの売り場をテレビで覆いつくす勢いで、見ていて壮観だったことを思い出します。
この扇風機や小型エアコンにしてもそう。夏の前に設置工事を予約するのではなく、暑くなったその瞬間に家電量販店に殺到するのです。お店側も入ってすぐの目立つ位置にズラリと並べていました。
水をひたすら飲む
次にくるのは水。
こちらで仕事していた同僚のほとんどは、仕事中によく水を飲んでいました。会社側も、福利厚生の一環でボトルウォーターとフィルターコーヒーは普通に提供していましたね。
熱中症に直結する脱水状態を回避するためにも、水は大事です。
(ドイツの職場について知りたい方はこちらもどうぞ↓)
サンシェードの活用
鎧戸ではないのですが、最近のオフィスビルでは極力直射日光を取り込まない設計が大人気。室内ではなく室外に自動で動くサンシェードを設けているビルがたくさんあります。
頭のいい機械だと、うまく外の光を取り入れつつ直射日光を避けてくれます。
残念なものだと、”ウィーンウィーン!”とひたすら動くだけ動いてうるさいだけという、なかなかメーカーを選ぶ代物。そうなると手動でサンシェードを締め切って蛍光灯を煌々とつけることになりますね。これは少し残念な事態。
真打ち!アイスクリーム
ドイツ人は老いも若きもみんなアイスクリームが大好き!!
気温が25度を超えると、(いや、晴れていれば超えなくてもだけど) 行列嫌いのはずのドイツ人がアイスクリーム屋の前に長い列を作ります。そのくらい大好き。
そして街なかにも、夏季限定営業のアイスクリーム屋・ジェラート屋がかなりの数で存在します。(私も3~4ヶ月で荒稼ぎして年間の収入を確保し、あとは長期休暇にまわしたい)
今年はフローズンヨーグルトが人気だったようで、日本のタピオカミルクティのお店並みに数が増殖していました。(上の項でドイツ人は流行とは無縁と書きましたが、これに関しては例外だったようです。それとも本能がフローズンヨーグルトの必要性を察知したのでしょうか?確かに美味しいんですよね。これ。)
「スーツでアイス」は私の中ではドイツ夏の風物詩です。
休憩中や仕事終わりに街のアイス屋さんに寄り、1つ1ユーロから1.50ユーロの1スクープを買い、店頭で食べてホッとひと息。これでだいぶ涼めます。そして気分転換にももってこいという、なんとも一石二鳥な状況です。
日も長い(ピーク時は23:00まで明るい)ですし、のんびり帰るというのも1つの手ですね。
(ドイツで働く人のランチについても知りたい方はこちら↓)
まとめ
いかがでしたか?夏のドイツの様子が少し伝わったでしょうか。ちなみにスーパーマーケットでも大箱入りのアイスクリームは売れ筋商品です。早く過ごしやすい気温になるといいですね!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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