こんにちは。今日もドイツの片隅で「お仕事」とつぶやくブログです。
在留届の提出や、長く住んでいる場合にはパスポートの更新などでお世話になる在外公館。いざという時にも頼りになる、日本人にとっては最後の砦です。
現在、ドイツには5つの在外公館があります。
- 在ドイツ日本国大使館(Botschaft von Japan)※ベルリン
- 在ハンブルク総領事館(Japanisches Generalkonsulat Hamburg)
- 在デュッセルドルフ総領事館(Japanisches Generalkonsulat Düsseldorf)
- 在フランクフルト総領事館(Japanisches Generalkonsulat Frankfurt am Main)
- 在ミュンヘン総領事館(Japanisches Generalkonsulat München)
実は、在外公館でも日本人や日本語の話せる現地人向けの求人を出しているのですが、ご存知でしたか?今日は在外公館でのお仕事について解説しましょう。
Arbeitsagenturのサイトで探す
ドイツ人も同時に募集するような職種の場合(よくあるのが文化広報担当)、ArbeitsagenturのJobbörseに求人情報が出ることがあります。コンタクトはメールでのやりです。
この求人に関しては、大使館や総領事館のサイトには掲載されていません。まめに上記求人サイトで「japanisch」と入力して探すことが懸命でしょう。
JIHKなどのサイトに情報が出ることも
人材紹介会社の他にも、JIHK(ドイツにある日本商工会議所)のサイトなどでも求人情報が出ることがあります。
ただし、どちらの求人情報も欠員が出た時のみ掲載されるので、定期的に出てくるわけではありません。運との勝負といった感じもありますね。
また、日本人が応募する場合、既に「永住ビザ」を持っていることが応募要件となっていることも多々あります。これは就労契約の締結を容易にするためと思われますが、取得できていない場合は応募ができないので注意が必要です。
外務省在外公館派遣員制度を活用する
これは国際交流サービス協会が実施しているもので、日本国内において募集がされています。4~5月と9~10月に募集が行われ、一次試験と二次試験があり、二次試験の会場は東京です。詳しくはこちらのページをご参照ください。
要件が高校卒業以上と普通自動車免許取得済みの2つのみですので、同協会が募集している派遣事業と比べると比較的申し込みやすいものになります。
活動期間は基本的に1年間で、1回の更新が可能。というわけで、最長2年間働くことが出来ます。
身分は外交官ではありませんが、公的機関で働けるということもあり、毎年応募者が殺到しているようです。
ドイツ語圏の募集枠は、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、スイス、ルクセンブルクの計5カ国。稀にEU代表枠でドイツ語話者の募集がかけられることがあります。ただし、最長2年間働けるということもあるので、毎年コンスタントに各大使館や総領事館が募集しているというわけではありません。春と秋の募集期間でどこの枠が空いているのか・募集可能なのかは、出たとこ勝負なところはあります。
余談ですが、私の友人にこの事業に参加して在英の在外公館で派遣員として働いていた経験の持ち主がいます。派遣員として働いた後、東京千代田区にある中東の某国の大使館で働いていました。知り合った時はもうその大使館での勤務は終わっていて、他の仕事についていたのですが、なかなかおもしろい経験を積んでいて、話を聞いていて私の中ではとても興味津々だったのを覚えています。その彼が言うには、派遣員時代にはいろいろな形で人脈が広がるようです。それがその後の人生に影響を与えているとのことでした。
まとめ
今回は大使館や総領事館で働くことにフォーカスをあてて解説しました。
残念ながらコンスタントに募集をかけているわけではないので、働きたい!と思った時にすぐ応募できるかというと、難しいところ。
企業ではなく、日本をドイツでアピールする仕事(もしくはそれを補佐する仕事)につけるというのは、なかなか得難い経験でしょう。また、派遣国側の行政の担当者と一緒に仕事ができる可能性もあります。
よく「外交は国と国との腹のさぐりあい」「喧嘩をしながら握手する」などということが言われます。ニュースに出てくるのは、外交の分野の中でもほんの氷山の一角でしょう。それぞれの国が平和を目指しているとは言え、各国の利益はそうやすやすと他国に譲れるものではありません。そうした外交の舞台裏に触れることができるという点において、最前線である在外公館で働くことは、とても魅力的に映ります。個人的にも機会があれば応募したい分野ですね。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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