こんにちは。再訪してくださった方ありがとうございます!
前回の投稿では、ドイツでの就職活動のはじめの一歩、情報収集についてご紹介しました。
まだ読んでいない方はこちらから。はじめに登録すべき就活サイトなど情報収集のコツを惜しみなく載せています↓
今回は就職活動において欠かせない履歴書についてです。
ドイツで就活する際に効果的な履歴書の作り方についてお話していきます。
日本で職歴のある方やアルバイトの応募などで
”履歴書なんて何度も書いたことあるし!”
と思っている方。
日本で書き慣れた履歴書とドイツ人の書いている履歴書は全く異なるので要注意です。
ポイントは3つあります。1つずつ見ていきましょう。
学歴は関係ない?まずは実績アピール!
ドイツで就職する際、卒業した学校の名前はあまり意味をなしません!!
ですから、学校の所属履歴は後回しの記入になります。日本では(職種にもよりますが)学歴はかなり重要視されるポイントの1つですよね。意外なことにドイツではあまり重視されません。つまり、せっかくネームバリューのある大学を出ている方はアドバンテージが減ってちょっぴり残念、反対に学歴に多少のコンプレックスがある方はそれに臆することなく就活できるというわけです。
まず何はなくとも3つ自分のアピールポイントを決めましょう。例えば・・・
誰とでもすぐに打ち解けられるコミュニケーション能力を持っている?
発明的な何かを作った?
学生時代に自らイベントを企画したり主催した経験がある?
苦労して何か1つのことを成し遂げた?
これだけは人には負けないぞという特技がある?
何でもいいのです。そのポイントから自分のキャラクターを表現していきます。どんな学校を出たのかではなく、自分がどんな人間なのかを知ってもらうことが目的であるという点を意識して書き進めてみましょう。
前職がある方なら、そこでどんな業務を担当していたのか。どんなプロジェクトを成し遂げたのか。自分の存在がどんな風に会社に利益をもたらしたのか。どうやって困難を乗り越えたのか。こういったこともアピールポイントになります。今まで社内で取り組んできたことを1つずつ振り返ってみましょう。きっと胸を張ってアピールできる部分がたくさん見つかるはずです。
新卒かどうかも関係ない?学生から就職を希望する場合
この就活の前の時点で学生だった方。
”実績アピールなんて無理だ・・・”
とがっかりする必要はありません!
社会的な実績をアピールするのは確かに難しいでしょう。その場合でも学生として成し遂げたことをアピールすれば良いのです。卒業論文・卒業制作では何を書き上げ、完成させましたか? 本腰を入れて取り組んだテーマは何でしたか? 学生生活を通して身に着けた自分の強みは何でしょうか?このあたりからアピールを始めていきましょう。
ちなみに、ドイツでは新卒での就職が有利ということは全くと言えるほどありません!大学受験をする時期(年齢)はある程度みんな同じと言えますが、そこからどんな大学生活を送るかはまさに千差万別、何年で卒業するか、途中で学部を変わるか、別の大学に入りなおすか、留学するか、副科で専攻していた学科を主科にしたり、大学院に進んだり、はたまた休学して旅に出てみたり。
30代、40代になってから急に仕事を辞めて未経験の分野で大学に入りなおしたりということもざらです。
こうして文字にすると一見好き勝手に学生をやっているようですがみんな大真面目です。ドイツでは自分の専攻した学部に直結する職業に就くことがほとんどです。かなりの割合の大学生が学生生活のうちに2件、3件とインターンに参加します。
日本人が”心理学部を卒業して銀行員として働いています。”というようなことをドイツ人に説明すると”???”となってしまいます。心理学部を出たら当然心理カウンセラーやセラピストなどになるはず、というのがドイツ人の考え方です。
さかのぼると、大学受験の時点で”将来の職種は決めていないけど、とりあえず文学部かな”といったような考え方は一切ありません。
少し話が逸れましたが、自分の学んだ分野と就活で応募する分野が異なる場合、面接でその点を突っ込まれる可能性は頭にいれておきましょう。
第一印象を左右する証明写真、キーワードは左斜め45度!
そして最後に証明写真。
”日本で用意したものでいいでしょ”
と思っているあなた!
日本で良しとされているものとドイツでウケが良いものは180度と言えるほどに異なります。
日本で証明写真というと、笑いすぎてはいけない、歯を見せてはいけないというのが一般的なイメージではないでしょうか。基本的に真正面から撮影したもの、髪型や髪の色、メイク、服装までなるべく地味でまじめに見えるように配慮したうえで最近では美顔・美肌効果を施してもらったり、というのが日本のトレンドですよね。
ドイツの証明写真はフランクな雰囲気で親しみやすい印象の写真が好まれます。多人種が生活する国ですから、もちろん髪の毛の色が黒でないと、ということはありません。(日本人が金髪だったらびっくりされることはあるでしょうが。)
あまり堅苦しくないイメージを与えるためにも肩に対し左斜め45度でポーズをとり顔の正面から撮るのが一般的です。歯を少し見せる程度に微笑むのも常識。
日本人からすると
”就職活動のための写真で歯を見せて笑うなんてふざけてる、笑いすぎ!”
と思ってしまいますが、実際に試してみるとそれだけで清潔感が出ます。
これで第一印象は完璧!
まとめ
今回はドイツで就活するにあたり避けて通れない履歴書の作成について書いてみました。日本の常識とドイツの常識が違うのでびっくりされたかも知れません。証明写真はすぐに変更できますし、ぜひドイツ風の履歴書作りにチャレンジしてみてくださいね。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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