ドイツの銀行事情2。オンラインバンキングに特化した銀行

ドイツで生活
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こんにちは!

前回の記事でドイツの銀行事情についてお話しました。↓

さて。昨今の金融自由化でついには店舗を持たない銀行も登場しました。

ドイツでも同様です。

今回はそんな銀行について解説しましょう。

N26 Bank

N26 Bankはドイツ国内のオンライン専業銀行の先駆けです。
2013年にベルリンで開業しました。

名前の26の由来については、「ルービックキューブの四面体の数」と「開業当初の事務所所在地 (Unter den Linden 26)」となっています。

個人情報の管理で問題になったこともありますが、順調に加入者を伸ばし、今では24カ国で営業しており350万口座が開設されています。

オンライン専業とは

冒頭でも書いたとおり、この銀行は店舗を持っていません。
さらにいえばパソコンでの案内も最小限です。

これもすべてこの銀行の最大のメリットである口座維持手数料を無料とするための施策です。
振込手数料も時間外手数料もありませんし、入金と出金は以下に書く点に注意すれば、完全に無料維持することが可能です。

また他の銀行と比べて大きな特徴として、すべての取引および手続きはスマホアプリで完結するよう設計されています。

振込や自動口座引落、貯蓄専用枠の設定がスマホ内でできます。
またApplePayにも対応しているので、このカード番号を紐つけることで店頭での支払いもできます。
振込と店頭支払いに関しては結果がすぐにスマホ上の「お知らせ」で出てきます。

振込に関しても、今のEUでは各口座に共通コードのIBANコードが設定されています。
わざわざ銀行名を探さなくても、このコードひとつでEU域内では振込みが可能です。

店舗がないのに入金や出金はどうするの?

入金に関しては、月に100 EURを限度に大手スーパーなどで口座に入金ができます。
その際は、スマホアプリで入金機能を呼び出し入金額を入力し、レジで画面に表示されるバーコードを提示します。
それをスキャンしてもらって、お金を渡すことで入金が完了します。
完了後はすぐにスマホアプリ上で金額が反映されます。

口座開設と同時に、郵送にてキャッシュカードは届けられます(厳密に言うとMastercardブランドのデビットカード機能限定カードなのですが、これに関してはまた別の機会に解説します。)。
出金に関しては、月に3回までですが、このキャッシュカードを使いドイツ全土に存在する他の金融機関のATMを利用してお金を引き出すことができます。

またコンタクトレスでの支払いに対応しているので、支払いが店頭端末にタッチするだけという点でも利便性は高いです。

グレードも3種類設定されていて、上位のYouでは盗難保険、海外旅行保険が付帯されます。
Metalだとチタン製のカードが支給され、Youグレードの付帯事項に加えて海外ATM利用手数料無料になり、国外での利用に対する手数料が完全になくなります。
またNormalとYouグレードでは利用できないホットラインが利用できるようになるのも注目のポイントです。盗難やトラブルにあった際はすぐに電話できたら安心ですね。

ドイツ国外での利用のメリット

ドイツ国外のEU域内での出金に関しては3回までの回数制限はなくなり無制限で利用可能です。

そして旅行保険は付帯していないのですが、EUR以外の通貨での出金やMastercard debitを利用した支払いに為替手数料は付加されません。

利用の仕方

ことほど左様に、現金利用は極力避けるように運用することをおすすめする銀行口座になります。

店頭での支払いはカード払い。
ネットショッピングや定期券、家賃や電気代が引き落としで運用できるようであれば利便性は高いです。
もしくは愛用のクレジットカードがあればそれと紐つけてクレジットカード利用をメインで使いましょう。
食事会の後の割り勘も、スマホ上ですぐに相手の口座に振り込むということもできます。

また、スマホ上で全ての手続きや操作が完了しますので、これをいじっているだけでも楽しいですね。
ApplePayへの対応も早かったので、ニューテクノロジーとの親和性も高いです。

難点といえば、スタッフとのやり取りはチャットがメインとなります。(上述のとおりホットラインは月額利用料のかかるMetalグレード会員のみが利用できます)
また、カードの使い勝手が上がってきたとはいえ、オランダやイギリスなどに比べるとまだまだ現金の利便性が高いドイツですから、出金に制限があるのは、使いづらいです。

毎月一定の収入があり、日程をあらかじめ決めて、まとまった金額を出金するような使い方が理想ですね。
小額ずつまめに引き出すような使い方には向いていません。

まとめ

いかがでしたか?

私はメインでは他の窓口のある銀行口座を利用していて、サブでこちらの口座を開いて使っています。
信用力はもう十分あると思われますし、セキュリティに気を使っていることは痛いほど分かるのですが、(あまり多くはないとは言え)財産をすべてデジタル管理するのもちょっと怖いのも事実です。

類似のサービスを行っているオンライン専業銀行にはイギリス発のRevolutなどもあります。

いろいろ比べてみて、自分にあった金融機関を探してみてください。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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