さて11月に入りました。
暦の上ではもう冬です。ドイツ西部でも明け方の冷え込みは厳しいものになってきました。
段々と天気が暗くなってきて日照時間が減ってくるこの時期。
楽しみはクリスマスシーズンですね。
多くの企業では、クリスマスパーティや食事会が開催されます。欧州各国に展開している企業では、各支社でのパーティと本社に幹部を呼んでのパーティなど複数回開催しているところもあるようです。
今回は私が経験した懇親会の内情をご紹介しましょう。
クリスマスパーティ
10月半ばから下旬にかけて、日程の調整が行われます。
たいてい金曜日の夜に割り当てられますから、12月の第1・第2・第3金曜日の中で「空いている日はどれか?当てはまるものにすべてチェックを入れて!」といったアンケートが総務から回ってきて、同時にべジタリアンなどの嗜好についても聞かれます。
パーティ当日
会社の規模にも寄ると思いますが、わたしが当時所属していた会社は30人規模でしたので、そこそこ大きなレストランで開催されました。女性陣はドレス、男性陣はスーツもしくは洒落たジャケットがドレスコードと、ちょっぴりおしゃれな雰囲気。
場合によっては貸し切りのこともあるかもしれませんが、そのときは貸し切りではなく、他のお客さんも一緒に食事をしていました。
レストランに到着すると、席に着席する前に、ウェルカムドリンクとナッツ類が提供されます。予約時間にすぐパーティが始まるわけではないんですね。ドイツでは、事あるごとに参加者が「会話」しやすいように配慮されているな、と感じます。しかもそれはあまり強調された感じではなく、あくまでも自然にです。
ただちょっと宙ぶらりんな次官になってしまうことも事実。もちろん、集まったらすぐ食べたい人もいると思われますが、お昼ごはんやファストフードとはまた違う、ちょっとした余裕を感じます。
料理の準備ができ次第、予約された席へ。
このパーティではフランス料理が提供されて、一品ずつサーブされるスタイルでした。席順は直前のくじ引きで決められます。当時の総務のスタッフはとてもフレンドリーな人達で、何をするにもちょっとした遊び心を入れてくれる方だったのを覚えています。
メインの料理が出た後に、社長のスピーチだったり、長年働いてきた社員への花束贈呈などが行われます。イベントとしての懇親会はこれがメインですね。社員への個々のクリスマスプレゼントとして、ギフトカードが支給されるなんてこともありました。
デザートが出る頃には、もう当初の席順は関係なく座りたいところでひたすらお話、といった雰囲気です。
金曜日ですから、翌日の仕事のことは考えなくてもいいので、日付が変わる頃合いまで長居するスタッフもいたりします。
クリスマスの他にも
クリスマスの他にも、夏の休暇前(もしくは後)にバーベキューパーティを開く会社もよくあります。
私が所属していた会社のバーベキューは、前述のクリスマスパーティほど堅いものではなく、ドレスコードはフリー、土曜日開催で家族の同伴がOKというものでした。配偶者や子どもたちも集まって、とてもカジュアルなイベントです。休暇がかぶってしまい出れないスタッフ、また休日にまで会社に行かなくてもいいやというスタッフもいて、当日集まったのは40人前後。
食材とドリンクは会社側で用意してくれていましたが、サプライズで持ち寄ってくるスタッフもいて、料理はお肉だけではなく多彩でした。バーベキューの場合、準備から最初のお肉の焼き終わりまで少し時間がかかったりもするのですが、こういったすぐに食べることができるものはとても有り難いです。
お昼過ぎに集まって、テントをはり、火起こしをして準備完了です。同時に野菜を切って串に刺したりもしていました。
コンロは一つ大掛かりのものがあるか、2~3個ほど簡易的なものがあるかといった感じ。焼き物係はその場で決まります。中にはお肉を持参したスタッフもいて、これはこう焼くんだととてもこだわって焼くなんてことも。
食事開始は2時もしくは3時からですね。これで少しずつ焼いていって、だいたい8時から9時くらいまでワイワイやっています。この時期は陽も長いので、とてもリラックスしていろいろと同僚と話すことが出来たのを覚えています。
まとめ
社員の福利厚生は会社の中でも大きな地位を占めるものです。
上記のようなイベントがあるから頑張ろういうスタッフもいますし、業績によって、行くお店や食べ物の種類にバリエーションが生まれれば、それもモチベーションになったりします。
いずれにせよもうすぐ年の瀬です。今年も頑張ったと言えるよう、残り2ヶ月のラストスパート、張り切っていきましょう。
食事の際の大きな話題になりえる、ドイツのアルコール事情についてはこちらの記事にも少し書いています↓
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント