前回は公立の機関、Volkshochschuleについてお話しました↓
今回は私立の教育機関、職業訓練校についての解説です。
幅広い訓練内容を提供しているところがほとんどですが、具体的にどういった形で授業を提供しているのでしょうか?
登録の予約をする
授業内容に関してはホームページ、事前調達した冊子などで確認します。
そして電話で、見つけた講座、興味ある講座が現在も開講されているか確認してみましょう。実際に学校に赴いてみるのもいいですね。
受付で口頭にて、講座登録の予約をします。すると、担当のスタッフが対応できる時間帯で時間をとってもらえます。
ここからは、私が体験した英語の授業を例に説明していきます。
授業登録する
私の場合は実際に学校に行ってから、受付で授業登録の予約をしました。
登録時はもちろんスタッフが対応してくれます。
まずは申込用紙に、住所氏名電話番号などの個人情報を書き込みます。それから開講している授業の説明があります。一口に英語と言っても、基礎英語・ビジネス英語・各種試験向け英語と何種類かありました。そして、受講ペースについて、全日の授業か半日の授業かの選択、合わせて現時点での英語の実力を測るテストも受けます。
私はネット上にあるテストを受けました。
最近ではすぐに実力を計ることができるサイトが有ります。これはリスニングと選択式・記入式の文法のテストでした。
結果は本当にすぐに出るので、それをもとに担当スタッフが受講生に合ったレベルの授業を紹介してくれます。
私の場合は、ビジネス英語・全日で毎日開催・各ユニット1ヶ月終了のコースを選択しました。2週間ごとにユニットが始まるものだったので、長く待つこともなく、すぐに通い始めることができました。
授業に参加する
無事に登録できたら、始業時間に合わせて学校に向かいます。
私が通った学校ではアナログの出欠システムを導入していました。
まず受付で名簿に登校時間を記入します。
各学校にそれぞれ講師がいるわけではなく、講師自身はフリーランスの先生でした。
ネット上のバーチャル教室で講義を受けます。こちらに関しては、下記の記事で詳しく解説しています。
同級生も同じ教室にはおらず、ドイツ全土に散らばっていました。いろんな都市の同じレベルの人間がネット上で集まって、バーチャルに授業が進んでいくのも面白い体験でした。
このクラスは私を含め5人で成立していて、朝8時から夕方4時まで授業がありました。
授業自体は紙のテキストに沿って進んでいきます。基本的にパソコンの前でヘッドセットをつけて画面上で進む授業を閲覧します。挙手ボタンを使って発言することももちろん可能。
授業と授業の合間には途中自習時間もあったので、常に授業を聞いていたわけではありません。とはいえその自習時間に宿題は出ますので、純粋な休憩時間は昼食時のみです。みっちりと訓練を積むことができました。
学校内部の様子
一方、通っていた教室内では20人ほどの生徒がパソコンに向かっていました。それぞれがヘッドセットをつけてそれぞれのバーチャル教室で授業を受けています。
「おはよう」などの会話はありましたが、あまり深い付き合いはありませんでした。
事務所にはスタッフも5人ほど常駐していました。先述の登録を担当するスタッフ、IT担当のスタッフ(バーチャル教室、パソコンのトラブルはここに聞く)、受付のスタッフ、といった感じです。
遅刻・早退・欠席の連絡も受付で行います。それぞれに理由を用紙に書き込みます。病院に行かなければならなかった場合は通院証明書、就活の面接があった場合はオファーメールの提出が求められました。
食堂はありませんでしたが、教室とは別にオープンスペースはありました。そこには冷蔵庫・浄水器・コーヒーメーカー・電子レンジが設置してありました。自宅からお弁当を持ってきて温めることもできましたし、コーヒーを作って教室に持ち込むことも可能でした。
お昼ごはんがないときは、近くのパン屋で調達です。新興のオフィス街の中にある学校だったため、近くにあるパン屋も値段は少しお高め。けれどその分パン・サンドイッチ・ラップ・お惣菜・ドリンクなどのラインナップは豊富でした。
職業訓練校としての役割
職業訓練校の性格も併せ持っていたので、就職斡旋サービスも行っていましたが、大手人材紹介会社に比べると生徒に対するオファーは少なかったように感じました。
また、毎週水曜日に、バーチャル教室アプリを使って就活講座も開催していました。ただ、これも通っている受講生の幅が広いので、全員に焦点を当てた内容にすることは難しく、各テーマごとに興味あるものがあったら受講するといった流れでした。
授業がすべて終わると、また名簿に退校時間を記入します。
基本的に他の授業は3時に終わっていたようで、4時まで授業がある私は少数派でした。同様に授業が終わると皆さっさと帰ってしまうので、4時まで残っている人間も少なかったです。
まとめ
いかがでしたか?授業がバーチャルである点を除けば日本の語学学校や塾のイメージに近いでしょうか。
詳しい授業の様子も気になる方は別記事ものぞいてみてくださいね↓
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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