今日は少し趣向を変えて。セキュリティ関連のことを書こうと思います。
個人情報の保護ですが、ここのところ世界中で結構うるさく言われるようになりました。 ドイツも例に漏れず。自分の会社のデータを守ることはもちろんのこと、顧客の電話番号1つの管理も神経質にならないといけない時代です。
サーバーの管理も高度なものになりましたが、クラウド技術の発達で、複数箇所にバックアップを取るということは以前ほど手間のかかる作業ではありません。
そこでシンクライアントPCを導入する企業が増えています。
シンクライアントPCって何?
シンクライアントとは、自分のパソコンにはデータを一切保存せず、
常にサーバーと通信しデータをサーバー上に保存するというもの。
PC自体は単なる入力デバイスになるということです。
シンクライアントPCのメリット
- 個々のマシンにデータを残さないから、盗難された際の被害を最小限におさえられる。
- サーバーにデータを強制保存することになるため、自分のやっている作業を常に誰かがバックアップできる。=突発的な交代が発生したとしても対処しやすい。
- PC端末自体にそこまでの能力はいらない。導入コストを低く抑えられる。
- 作業環境を職員すべてで同一にできる。
- 私用利用を減らすことができ、また業務管理もやりやすい。
シンクライアントPCの最大のメリットは、盗難や紛失した際の情報漏えいがほぼ無いということです。以下の投稿で情報マネジメントについては触れていますが、
現代は情報については神経質にならざるを得ない時代です。
といっても営業活動において情報端末は確実に必要。こうしたときに、少しでもリスクを抑えられることは願ったり叶ったりです。
また情報端末自体に性能はあまり求められません。作業の大部分はサーバー内部で完結するので、端末側での処理は通信などに専念させることができるのです。
シンクライアントPCのデメリット
- 常にオンラインでなければならないため、ネットワーク管理の維持がとても重要。
- 多重アクセスに耐える強固なサーバーが必要。
- ネットワーク、サーバーが落ちるとすべての作業が止まってしまうリスク。
10年前であれば、常にオンラインでい続けることはなかなか難しい注文でした。特にドイツは通信関連のインフラ整備が遅れ気味であったので、外でインターネットにつなぐことは都市中心部でない限りとても難しかったです。
しかし、時代は3GからLTE、そして5Gの領域へと進みつつあります。電波さえつかめれば、大容量でしかも高速に通信ができる未来はすぐそこに来ています。
私が営業をはじめて間もない頃は、wifiルーターと通常のノートパソコンをセットで使用していました。ローカルのストレージとサーバー内の共有フォルダをうまく使い分けながら、データを保存し、客先ではローカルのファイルを利用してプレゼンなどを行っていました。このときはまだ常時接続のイメージはなかったです。事務所内でLANに接続し、外では緊急事態に都度ネットにつなげるといった形でした。
それからしばらくしてからシンクライアントPCを使う機会はあったのですが、あまり客先に出るようなことはなくて、オフィス勤務がメインの職場でした。ただし、使うデータはすべてソフトウェアにログインした上で、サーバー上でやり取りしていたので、自分のローカルストレージに保存するようなことはありませんでした。(Gsuiteを導入していたので、Googleのクラウドを利用することは幾度かありました。)
現在では屋外での接続状況もだいぶ改善してきました。バッテリーさえ持てば、仕事する場を選ばずに作業ができる環境です。営業部隊に支給されるものもPCだけでなくタブレットも出てきて、用途に応じて選択肢が用意されるようになりました。とくにタブレット端末に関しては、運用アプリさえ用意できれば、それでサーバーにダイレクトに接続できるようになります。PCにくらべて軽量で使い方の自由もききますし、今後もっと普及するでしょう。
シンクライアント・5Gネットワーク・高品質VOIPが揃うことでオフィスに縛られない働き方はもっと進化していくと思われます。ホームオフィスもやりやすい環境がどんどんと取り入れられていくことでしょう。自宅と客先の往復なんていう働き方も有り得そうです。
まとめ
より作業が容易になる働き方と言うのは、日々模索されています。数年後のスタンダードはまた違ったものになっているかも知れません。
人の動きや流れそのものがビッグデータとしてやり取りされる時代です。データの種別も変わってきます。それに合わせデータの管理の仕方も変わっていきます。自分たちも時代に合った身の振り方を模索していく必要がありますね。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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