ドイツ各都市の市内交通事情。最先端は電動キックボード!?

ドイツで生活
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日本で通勤と言うとまず満員電車が思い浮かびますが、ドイツではどうなのでしょうか。

就活中、就職したあとを問わず、日々の生活では移動手段が求められます。

ドイツにおいて、都市内や街中の交通手段はどうなっているのでしょうか。

今回は交通機関について解説します。

最もリーズナブルなのはやっぱり自転車!

もし街の中で地面の起伏が激しくなければ、蚤の市などで中古の自転車を買うのは、とてもおすすめ。

ドイツには”ママチャリ”はほとんど存在せず新品の自転車はどれもびっくりするほどお高いですが、その分耐久性が高いので、中古での売買は非常に活発です。

駐輪場のないところにチェーンをつけて止めておくことが多いので、多少さびついていたりしてもみんな気にせず使います。

はじめての街、そして何かを始めるまで少しゆっくり過ごせそうであれば、自宅の周りから駅の周りなど、ひたすら歩くこともおすすめですが、自転車で気軽に走ってみるのも気持ちがいいもの。徒歩よりも大きな範囲を走ることができますし、その分、町を俯瞰できます。

さて話は戻りますが、移動手段に関してコストを意識するのであれば、自転車が一番でしょう。

電車など市内交通を使う

写真:ベルリン市の1ヶ月乗車券

1ヶ月チケット

王道の公共交通機関はやはり魅力的な選択肢。

自転車は天気によっては気が重いですし長距離の場合も不向きですが、電車やバスなら比較的快適に移動できます。

1回券は駅の自販機やバスのドライバーから買うことができます。

ちょっとお得な5回券、10回券、それから1日乗車券や7日間券など種類も豊富に販売されています。

では定期券はどうやって買うのでしょうか。

ドイツの定期券のシステム

多くのドイツの市町村の交通機関は、ゾーン制を採用しています。これは日本の「この駅からこの路線経由でこの駅まで」という経路を重視したものではなく、「この範囲内での利用であればどこの駅・どこの区間でも利用可能」というもの。

上記掲載写真のベルリン市の1ヶ月乗車券であれば、ベルリン市内の地下鉄、都市間近郊電車、路面電車、バスすべてが利用可能で、市内のどの駅や停留所でも乗り降りが可能になります。

料金はそこそこかかりますが、移動の自由度は日本の定期券に比べ段違いに高いです。

街によりけりですが、1ヶ月以上のチケットは有人の窓口のみで購入できる場合が多いです。

1日乗車券、7日間乗車券は券売機で購入可能です。最近ではスマホアプリでの決済も普及してきました。アプリ内で目的地への経路検索、チケットの種別の検索と購入が可能です。

定期券を割安に活用する

1ヶ月こっきりの買い方ではなく、1年通して買うことを表明した上で、月々の支払いが割引になる継続購入割引や、ラッシュアワーを避けた、使える時間に制限のある定期券種などもあります。その他、学生割引・シニア割引なども存在します。

都市によっては家族の中で2人目が安くなる、週末は家族割引が設定されているなどの特典付きのものを販売している場合もありますのでよくチェックしてみてください。

ドイツは改札がないって聞くけど?

ではなぜドイツの交通機関はゾーン制を採用しているのでしょうか?少しその部分を詳しく見てみましょう。

見出しの通り、ドイツの駅には日本のように改札がありません

駅に行き階段をのぼれば(おりれば)すぐにホームです。そのまま列車に乗れてしまいます。

”ん?チケットがなくても乗れてしまうの?”

このからくりは「信用乗車方式」にあります。

ドイツでは「すべての乗客は有効な乗車券を持って乗っている」という前提の下、列車やバスが運行されているのです。上記の駅には、もちろん券売機が存在します。ベルリンやデュッセルドルフなどの都市では買った乗車券に使用日時を印刷するスタンプ刻印機などもあります。

このように性善説によって運行にあたっていることは分かりました。

”しかしどこの世界にも無賃乗車など良からぬことを考える輩もいるのでは?”

そのために、バス内や列車内では頻繁にチケットコントロールがあります。

コントロールの際に、有効な乗車券を持ち合わせていなければ、即座に60ユーロほどの罰金が言い渡されその旨が書かれた証書が渡されます。この際に身分証の確認と現住所の確認もされるので、言い逃れはできません。

乗車券を持っていれば紙の券面、スマホアプリ内のチケット(QRコードが表示されます)をチェッカーに見せます。

ですので、乗車の始点と終点の確認をしていないのですね。チェッカーがコントロールした際に乗車券を持っているかいないかが問題視されます。もちろん、これだけがゾーン制を採用する理由ではありませんが、利便性が高いのは明白。業務時間以外は行ける範囲のあちこちに足を伸ばしてみてはいかがでしょう。

番外編:電動キックボード

オマケで変わり種を1つご紹介。

ドイツではレンタル電動キックボードが人気急上昇中です。

アプリで会員登録するとどこからでも借りられて好きなところで乗り捨てできます。スーツ姿で颯爽と乗っている人も頻繁に見かけます。

どこでも借りて返せるという制度では、だいぶ前からレンタル自転車が普及していましたが、あっという間にキックボードの台数が勝ってしまいそうな勢いです。本来は禁止のはずの2人乗りが目立っていたり、まだまだ整備途中ではありますが今後も注目の移動手段です。

まとめ

いかがでしたか?既にドイツにいる方は想像しやすかったと思いますが日本から読んでくださっている方には新鮮な内容もあったのではないでしょうか。

車の話が出なかったな~、と思った方は次回の記事もぜひ読んでみてくださいね↓

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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