こんにちは!就活中のあなた、お仕事帰りのあなた、家事の合間にのぞいてくださっているあなたも、お疲れ様です。
以前の記事でドイツの職場でのコミュニケーションについて書きました↓
毎日の業務を遂行する上で、自分だけで、ワンストップで全て解決、かつスピーディにミスもなくやり遂げられたら・・・もちろんかっこいいかも知れませんし、それが理想的とされる職種も中にはあるでしょう。
しかし、大概の場合(少なくとも複数人が同時に同じ部署で働くオフィスに勤務する場合)、一人であれもこれも抱え込んでしまっては、実は何もうまく進みません。
会社に入った当初は、いろいろと張り切ってしまい、
何でもやれます!できます!任せてください!
とアピールしがちです。
しかし、一つのプロジェクトを1から10まで一人でこなすことはとても困難ですし、ほとんどの場合そんなことは求められていません。
そのために複数の社員がいるのです。
今日は、1つのプロジェクトに対し、チームの中でうまく役割分担するためのお話です。
自分の役割を明確にしよう
まず一番最初に大事なのは自分の「責任区」を明確にすることです。
一つのプロジェクトに対して、どこからどこまでが自分の担当範囲なのかはっきりさせます。
私(営業職)の場合であれば担当範囲は以下になります。
- 取引先とのコンタクト
- 打ち合わせ日程確定
- プレゼン作成
- 打ち合わせ
- 受注
- 案件の具体化
- 見積作成・提出
- 先方承認確認
- 社内発注
- 実際の制作作業
- 進捗状況の確認
- 納品物完成
- 先方へ納品
- 修正依頼受付
- 修正後再納品
- 請求書発行・送付
私の場合は、「10.実際の製作作業」を除く全てが担当でした。
ただし、先方とのコンタクトと社内でのやり取りを分担できれば、一人でやらなければならない量は減ります。
上記であれば6.9.10.11.12.16は私の手を離れて流すことも可能でした。
このように、ともすれば、自分でやる範囲を広くとりがちです。
分けられるところは分けて、よりスムーズに仕事が進めることが大事です。
同僚との役割分担の仕方
始めに断言しますが、役割を分けたからと言って、あなたの評価が下がることはありません。
会社が恐れるのは仕事がストップしてしまうことであり、案件を失注してしまうことです。
無理なことを我慢して強がってギリギリの状態で1人で頑張って、でも結局できませんでした!と最後に泣きつかれることほど迷惑なことはありません。(ああ、昔の自分に言ってやりたい・・・)
案件を失注して困るのは会社はもちろんですが一番は顧客です。
そこから他社に発注し直して希望の納期に間に合うとは到底思えませんし、その顧客が今後リピートしてくれるでしょうか?
ですから、少しでもキャパオーバーなことがあれば、とにかく早めに上司と相談するべきです。
そのうえで、自分がうまくやれることをメインの仕事に持ってきます。
自分が関わらなくても良い部分はどこなのかをきちんと把握し、その部分を誰かに分担できないか考え相談します。
同僚も自分の仕事を抱えているわけですから押し付けになってはいけません。
そのあたりの調整は自分でも余裕のありそうな人は誰なのか、分担したい部分が特に得意な同僚は誰なのか、探りを入れつつ上司の判断を仰ぎましょう。
反対に他の同僚がキャパオーバーになっているときに分担を打診されたら、当然、嫌な顔はせずに自分のできそうな部分を手助けしましょう。
役割分担以外のことでも、上司にはできるだけ頻繁に相談するべきでしょう。
顧客との相性、顧客のメールの癖、システムの使い勝手、同僚との付き合い、日々の業務の進め方などです。
人は頼られると嬉しいものです。
ですからどんどん話しかけて良いんです。
特にドイツの職場では上司の立場となる人間には部下の管理が当然の業務として与えられ、残業時間まで細かく管理できているかどうかを問われます。
部下のフォローができてこそ上司自身の社内での評価が上がります。(当然のように聞こえますが日本の職場では徹底していないように思います。)
昇進を嫌がるドイツ人が大半な中、上司という立場を受け入れている人たちですから、比較的面倒見の良い人が多いです。
逆に頼ることは弱さを見せることだと考える人もいますが、これは明確に否定しましょう。
相談することはプラスに働くことはたくさんありますが、それでもってあなたのポジティブな評価が一転ネガティブになるようなことはありません。
逆に話さないことのほうが、相手にいぶかしがられて、マイナスの評価につながってしまうことまであるのです。
今回は日本人には自分から言い出しにくい、役割分担のお話でした。
みんなで作り上げていく仕事も楽しいものです。小さなことでも良いので、ぜひ明日、さっそく誰かに頼ってみてください。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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