今日も私が体験した英語の授業をもとに解説していきます。
(前回の記事で授業登録から学校内部の様子の概要をお伝えしました↓)
今回は実際の授業がどのように進んで行くのかをお伝えします。
バーチャル教室アプリの使い方
私が受けた英語の授業は、ヘッドセットを装着し、バーチャル教室をパソコンのアプリ上で展開しているものでした。
これは講師と受講生が、全員同じアプリを使って授業を進めて行きます。アプリ自体は会議システムと画面共有機能を組み合わせたもの。講師も受講生もリアルな存在で、決してビデオを流し見るようなものではありませんでした。
イメージは下記画像のような形です。
画面上部の真ん中に教師のアバターがいて、授業を進めます。黄色い円は受講生のアバターです。画面下部に「挙手」や「同意」「コメント入力コーナー」があるのですが、これを押すと自分のアバターの直下に表示され、誰が挙手してるのか、コメントしているのかなどが一目瞭然です。
画面中央部には、画面共有スペース(Display sharng space)があります。これは自分のスクリーンを他の受講生と共有するスペースです。使い方はシンプルで上部のアバターの下にあるファンクションキーに「画面共有開始」のボタンがあり、それを押した後、共有スペースに講師や他の受講生に見てもらいたいウィンドウをドラッグしてきます。よく使っていたのはMicrosoft Wordですね。これに質問の答えを記入し、表示させて講師の添削を依頼します。
雰囲気としては学校における板書のようなものです。他の受講生の回答を見て講師の添削と解説を聞きながら、必要なことはメモするといった流れです。共有した後は講師にマウスの使用も共有できるので、講師の添削がそのまま自分のワードファイルに反映されるのも便利な点でした。
もちろん、この画面共有は受講生全員に影響が出るので個人の好きには操作できません。主導権は講師が握っています。挙手・同意・コメントに関しては自由に打てました。基本的にはテキストのページが表示されていたり、講師自身がワードを開き、重要事項をタイプしていました。このタイプされたテキストも授業が終わった後に配布されます。
実際の授業でのやり取り
授業中は講師も頻繁に質問を出してきますし、受講生も、返答や質問をその場でマイクを通してすることができます。画面共有を使って自分の回答をすぐに公開することもできますし、講師側も文法や構文の解説とテキストの該当箇所をリアルタイムで受講者に提示できます。バーチャル授業のメリットとデメリットに関しては、下記にまとめました。ご一読いただければ幸いです。
すでに書きましたが、授業中のやり取りはすべてリアルタイム・双方向です。他の受講生とのグループワークもありました。アバターはいますが、受講者どうしが顔を合わせるわけではないので、変に気兼ねすることはありません。発言したいときは挙手ボタンを使って常にしゃべることができましたし、じっくり聞いていたいテーマのときは同意ボタンのみをたまに押して聞いている、といったこともできました。語学の授業でしたので、やはりしゃべらないともったいない。講師もそのことは承知していて、どんどん発言を促すような授業の進め方をしていました。
またパソコン上で授業が進められるので、必要充分なネット環境があれば自宅で受講も可能でした。ただし、試験を経ない資格認定の場合には、開講日数の半分以上の出席日数は必要だったようで、完全な自宅学習には対応していなかったようです。
機会があれば、この自宅学習プログラムも体験してみたいです。
予備校に似たシステム
基本的に朝8時から午後3時もしくは4時までのコースで、途中昼食と自習の時間が設けられます。このあたりは、日本の予備校に似たような感じかもしれません。
自分専用のデスクとパソコンは用意されるので、壁に囲まれた自習室のようなスペースはなかったですね。
オフィススイートの授業や、ビジネスソフト、SAPの認定試験向け授業なども、すべて同様のスタイルで進められていました。
ネイティブスピーカーの来校
また毎週火曜日にはネイティブスピーカーの方が1日中、学校の会議室にいました。
参加自由で雑談や何かテーマをもって会話することができます。
私の場合、自習時間を極力彼との会話にあてていました。授業中に講師の英語は聞けるとはいえ、やはり複数の人間相手の授業。長々と突っ込んだ質問をするわけにもいきません。
というわけで実際に校舎に来ているこのスタッフに、日々のこと、授業のことなど、なんでも話しかけてみました。
相手も会話にきっかけになるような質問カードは持ってきていて、受講者が「来てみたものの、さぁどうしよう」といった事態にはならないように配慮していましたね。
まとめ
私立の教育機関での授業の進め方についてまとめてみました。
パソコンとその中での個人学習ががメインの学校ですので、一体感のようなものは皆無です。もちろんそういったものは誰も求めていないので、当たり前ではあるのですが、同じ場所に集まっている割に、やっていることはみんなバラバラというのもなかなか面白い空間ではありました。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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