こんにちは。今日もドイツの片隅で「お仕事」とつぶやくブログです。
さて11月も終盤に差し掛かり、そろそろ師走。もう年も暮れですね。
こんなタイミングで気になるのはクリスマスシーズンに向けたセール。大型スーパーも、おもちゃ屋さんも、デパートも、まちなかのファッションショップもこの時期は一斉に「SALE」の赤文字を大きく掲げます。ウィンドウショッピングしているだけでワクワクしてきますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今日は、商売には欠かせない、「セール」について書いていきます。
ドイツでは季節ごとにセールが開催される
さて冒頭、クリスマスシーズンに向けて。。。と書きましたが、別にドイツでは年末にだけセールが開催されるわけではありません。こちらに住んでいると、広告でよく見かける略語があります。WSV SSV…ん?これは一体何でしょう?
FSV: Frühlingschlussverkauf の略で、春物の時期が終わりそうな時に開催されるセールです。
SSV: Sommerschlussverkauf の略で、夏物の時期が終わりそうな時に開催されるセールです。
HSV: Herbstschlussverkauf の略で、秋物の時期が終わりそうな時に開催されるセールです。
WSV: Winterschlussverkauf の略で、冬物の時期が終わりそうな時に開催されるセールです。
終わりそうな時期といえども、だいたいその季節の中頃からセールが開始されます。SSVの夏のセールであれば、まだ暑いさなか・もしくはそれから少したったぐらいの時期からセールが開催されるイメージです。
ドイツでは習慣として各季節でセールの時期が設定されているんですね。ということで最低、年に4回はセールが行われることが分かりました。
そうそう、ご推察の通り、この4つの中ではSSV(夏)とWSV(冬)の2つのセールの規模が他と比べると大きいですね。
ブラックフライデーはドイツではどうなの?
今年からアマゾンが、日本でも仕掛けることで話題になっているブラックフライデー。もともとは、アメリカでの年末商戦幕開けの11月最終金曜日の特売が起源です。この日程を狙って、たくさんの消費者がお店に殺到するので、どんな商品を売っていてもここで売り切れば、年間の売買が「黒字になる」ということでブラックフライデーと命名されたと言われています。
ドイツでは、すでに長いことブラックフライデーに合わせたセールが開催されています。少し話題がそれますが、11月最終週ごろから、主だった都市ではクリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)が始まります。クリスマスマーケットの集客力は、とても強力。小さな街では住民のほとんどがマルクト広場に集まりホットワイン(Glühwein)を酌み交わします。
大きな都市であれば、飾り付けも街の規模に比例して派手になっていきます。日本でもニュルンベルクやドレスデンのクリスマスマーケットの写真などは広く出まわっているのではないでしょうか。ベルリンやハンブルクも大きな都市なのですが、こういった街では大規模なクリスマスマーケットというよりも、市内のあちこちでマーケットが分散開催されていて、それぞれが個性的なキャラクターに仕上げられていますね。
有名なクリスマスマーケットであれば、その都市の住民だけでなく、他都市からの観光客も集まることは必然の流れ。ここに商機があるのですね。クリスマスマーケットの開始時期とブラックフライデーの開催時期が似通っているので、こちらでも受け入れられやすかったのですね。
ですので、この時期の洋服屋さんなどは黒が基調の装飾、もしくは「Black Friday!」といったポップをよく見かけます。
そして12月に入ると、Adventといってクリスマスシーズンが本格的に始まります。
※ドイツでのAdventとWeihnachten:こちらでもクリスマス(Weihnachten)は12月25日です。それに先立つ4週前の日曜日(今年であれば12月1日)がErste Adventに設定されていて、習慣上クリスマスシーズンはこの日から始まるのです。
Erste Advent以降の街では、赤や緑の装飾が目立つようになってきます。ジングルベルや、きよしこの夜の音楽で街が満たされるようになってきます。
その他のシーズンのセール
1月:年明け・新年に合わせたセール
2月:バレンタインデーに合わせたセール(ただしドイツでは、男性から女性にプレゼントすることが多いです。義理チョコなんて文化もありません。)
3~4月:冬が終わってスポーツも活気が出てくる時期なので、スポーツ用品店が大きなセールを行います。
6月:マリンスポーツ用品のセールがちょこちょこ開催されます。
8~9月:就学シーズンにあわせた子供服や文房具のセール
10月:ウィンタースポーツ用品のセール
と、1年のうちどの時期でも何かしらのセールはやっていることになります。
まとめ
さて、いろんな時期のセールをご紹介しましたが、やはり、みなさん気合が入るのは年末のクリスマス商戦でしょうか。決算の時期や税金確定の時期が12月じめというのも影響して、今年の総決算をこの時期にぶつけているイメージもあります。
セールの時期に安く購入して、賢く生活していきたいですね。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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