デンマークが水素生産で人工島作ると表明ー労働市場へのインパクトは?

ドイツで就活
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こんにちは。今日もドイツの片隅で「お仕事」とつぶやくブログです。

只今、マドリードで開かれているCOP25 Chile。(余談ですが、開催地がチリのサンチャゴからスペイン・マドリードにかわったにも関わらず、表題は依然として「チリ」を名乗っています。そして、ロゴもチリの国土を時計の針に見立てたものを維持。。個人的にはこのゴチャゴチャ感好きですが。共同宣言がまとめられたとしてそれはチリ宣言になるのか、はたまたマドリード宣言になるのか。ここらへんも注目です。)
会議と同時並行で各国の環境担当閣僚が自国の取り組みと計画を発表しています。

日本の小泉さんは、なかなか残念な演説をしてしまったようですが、デンマークが面白い計画を出してきました。

電力確保に水素発電を導入し、その水素生産施設を北海に建設するというのです。

今回はこの話に注目してみます。

北海海上に人工島を作って水素を生産

独シュピーゲル誌によれば2000から3000億デンマーククローナの予算で、2030年までに完成予定とのこと。

島内には10ギガワット級の風力発電施設を導入。この電気をもとに水素生産に乗り出すようです。ただし、その水素生産技術構想Power-to-Xはまだ構想段階でこれといった決定打は実用化はされていません。水素の電気分解元が海水なのか化石燃料を使うものなのかもまだ判然とはしていません。

2050年までにCO2排出をゼロに

しかし、2050年までに二酸化炭素の排出量を相対的にゼロにすると宣言しているデンマーク。今年に入り新たな環境法制を制定しました。具体的な行動計画でいうと、2028年までに国内の発電について、100%再生可能エネルギーに転換するとのことです。小国のフットワークの軽さを武器に、環境政策を進めていくようです。

北海オフショア発電事業で再生可能エネの実績は充分

デンマークと言えば、ドイツと並び、洋上でのオフショア発電(風力発電機を集中的に海上に建設し発電させて海底ケーブルにて本土に伝送するもの)を協力に推し進めてきた国として知られています。海上で常に吹き続ける西風は、風力発電には最適。風の安定性や台風の影響で、風力発電がイマイチ盛り上がらない日本から見るととても羨ましい状況です。

環境分野で働く

当ブログでも何度か書いていますが、日本ではどうしてもトゥーンベリさんを叩きたい勢力が一定程度いるようですね。

しかし(これも再三書いていますが)、彼女の動きと連動して環境業界はにわかに活気づいています。また世界的にお金も回ってきています。この流れに乗らないのは、正直なところもったいない以外の何物でもないです。

波及エリア

環境と一言で言いますが、この分野の波及効果は凄まじく、1つの産業にとどまるものではありません。発電1つとってもそうです。今回取り上げたのは風力ですが、太陽光・地熱・潮力・バイオマス・人の移動による発電など、様々な技術開発が活気を帯びています。

また、送電事業・充電剤の開発・一般家庭での発電・新規電力会社、などその周辺部の業界でも影響は波及。

更に、都市部での自家用車削減の動きから、電気自動車・ラストワンマイルの電動スクーターや自転車、そして人の動きをよりコンパクトに纏めるコンパクトシティ事業・市街地や駅前の再開発 etc

と電気を起点にさらっと考えるだけでも、これだけの分野に影響が波及します。

まだ、バブルに到達するような市場の熱狂はありませんが(そういったものはドットコムバブルで終わったのかもしれません)、投資の動きも活発になってきています。

ドイツでは自動車業界を中心に動きが

ドイツ国内でもそれは同様。VW、メルセデス、Audiがコンセプトではなく、より実用的な電気自動車の生産を始めています。この影響はスタートアップ業界にも波及して、今、ドイツでは電力系のスタートアップの動きが著しいです。(例、Cologneの新規電力会社 Greenpower)

求人市場でも電力系の会社名を多数見かけるようになってきました。

安定性は少し弱いかもしれませんが、将来この中のどこかの会社が大きく化けるかもしれません。

転職にはいい時期?

電力系に限らず、上述した「環境」から波及する分野全般で現在スタッフを募集しています。こういった業界で働いてみるのもいかがでしょう?

エンジニアの方であれば引く手あまたでしょうし、私のような営業職でも「販売のエリアマネージャー」などの職種を散見します。

転職にはもってこいな時期かもしれません。(さぁ今すぐ電話を!などと、ひと昔前の通販のような煽り文句)

冗談はさておいても、今年は例年に見られない動きが出ています。

通常であれば年末はクリスマス休暇の前ですから、この時期の求人市場は落ち着いています。しかし今年は未だに活気があり、通常では休日のためありえない1月1日の雇用契約開始も頻繁に行われているようです。

事程左様に熱気のある環境が巻き込む経済分野。

当ブログももう少し注目していきます。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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