自宅の通信環境を整える その2

ドイツで就活
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今回もネット環境の整備について解説していきます。

モバイルに関しては、以下の記事で解説しました。あわせて御覧ください。↓

今回のテーマは、固定のネット回線の契約について。

ドイツびっくりあるあるの1つに、光回線が普及し始めたのはここ数年という事実があります。銅線にADSLやVDSLがまだまだ現役なのです。とはいえ、技術そのものはこちらでも進化していますから、自宅のネット環境が著しく悪い!ということはありませんのでご安心を。大容量のデータ転送も、動画視聴も問題なく行えます。

さて、外でのモバイル利用には通信量の制限があっていろいろ考えながらネットを使わないといけないとしても、自宅では制限なくネットを楽しみたいもの。どのように契約していけば良いのでしょうか。

ドイツで固定インターネットを提供しているキャリア

まずは大手の接続業者をご紹介しましょう。

T-Online

日本のNTTに当たるキャリアです。多くの地域で回線敷設とその管理も担っています。自前の回線でサービスを展開できるので、新サービスや新規格の導入は早く、すぐに全土展開が可能です。(でも光回線の導入はなかなか進みませんでした)

トラブルの際のアフターサービスは充実していますし、ルーターなども月間契約のセットに入っています。また、オプションで音と回線を通じてHD画質のテレビ番組を視聴可能なSTBを注文することもできます。有料放送のPayTVをディスカウント価格でまとめて契約できたりもします。いたれりつくせりなところはありますね。

その分、料金は少しお高め。基本的にネットは無制限で接続できます。各プランでの際はダウンロードとアップロードの速度の差になります。

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Vodafone

ドイツ国内業界2位の通信大手。全てではありませんが、自前での回線敷設も行っています。最近は電話回線ではなく、光ケーブル回線を利用したインターネット業者を積極的に買収してシェアを広げています。契約に際してはインターネットに関しては無制限でT-Onlineと同じように回線速度によって料金に差があります。

またモバイルとの親和性が高いことも挙げられます。通常、ドイツでは自宅内に回線を引き込む際には、配電盤の設定と実際の回線引き込み作業が必要になり、まず作業員の訪問を受けなければなりません。これは契約をしてすぐ来るというものではなく1週間後などになることがほとんど。すぐ使いたい層にはちょっとしたストレスですね。

Vodafoneでは携帯の4G回線を利用した「自宅固定型」モバイルルーター「Gigacube」も販売していて、こちらは実際の携帯の回線よりも割安にネットを運用できます。(ただ、こちらは明確にデータボリュームの制限があります。2019年11月現在125GBや250GBが設定されています)こちらの契約であれば、電波を用いたインターネットですので、事前工事は必要なく購入後すぐに利用可能です。

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O2

スペイン資本のTelefonicaが運営しているブランド。欧州ないの複数の国でサービスを展開しています。

自前の回線は持っていませんが、マスメディアを始めほとんどの媒体で広告を積極的に出していることから知名度は抜群です。大手の中でも比較的安い料金でサービスを展開しています。

オプションではありますが、クラウドサービスも提供していて、スマホの写真などの保存先に困った場合はオンラインストレージを確保することも可能です。

面白いところでは、ミュンヘンのネット専業銀行Fidor Bankと協業してO2 Bankingという銀行を立ち上げているところ。実際の店舗はなく、スマホアプリですべての取引が完了します。

口座開設と同時にMastercardのデビットカードも発行されるのですが、そのカードを用いた決済において、1EURごとに1MBのモバイルネット利用ボーナスが発生します。月に1000EUR使えば、今契約しているプランに1GBおまけがついてくる算段ですね。日々の支払いでカード払いできるものは、こちらに一本化してしまえば通信費の節約にも繋がりそうです。

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1&1

こちらも自前の回線は持っていないのですが、知名度はあり準大手といえる接続業者。もともと企業向けのネットワークが強かったのですが、最近では消費者向けのサービスも充実してきました。キャンペーン次第なところはありますが、業界最安値をバーンと打ち出してくることもあります。

そして、他の接続業者が2年縛りメインの価格設定で販売していところ、随時(といっても3ヶ月前に通告は必要)解約可能な形の契約も簡単に結べます。

また、1&1 ionosというサービスで、ドメインの販売とWebホスティング事業も展開しています。自前のホームページを持ちたいという方は、こちらで自分好みのアドレスが作れますし、オリジナルのメルアドも取得できます。ドイツの業者ですから「.de」のドメインを手軽に入手できるのが良いところ。

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PYUR

ここ最近シェアを伸ばしてきている新興の接続業者です。光回線も積極的に導入しています。

シンプルな料金設定で、選ぶ方もわかりやすいのがいいポイント。これまたキャンペーンで、最初の半年は利用料5.00EUR!なんてプランをぶち上げたりするので、定期的にチェックすると面白いかもしれません。

ただし、地域によっては接続不可能な住所もあるようです。業者自体も推奨していますが、契約する際は接続可能かの診断が必須です。

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固定電話

最後になりましたが、ドイツでインターネットの契約をするとほとんどの場合、固定電話の番号が支給されます。ルーターに差込口があるのですが、それに家電量販店などで買い求めた電話機をつなげると、各種設定が必要な場合もありますが、すぐに通話ができるようになります。

またこれも業者によるのですが、支給番号がSIPソフトウェアに対応したVoIP番号の場合もあります。その場合、スマホにSIPアプリを入れれば携帯で固定電話の番号を持つことも可能になります。

まとめ

前回に引き続いて今回は自宅向けインターネットの接続業者について解説しました。

数ある接続業者の中から1社を選ぶのはなかなか難しかったりもしますが、月額料金と提供サービスを見比べながら、決めてみてください。

実は私、この9月に接続業者を変えたのですが、接続のクオリティ・速さが格段に良くなりました。どこの業者でも同じでしょ?と軽く考えていてごめんなさい状態に陥りました。しかも、価格は以前よりも(1年の期間限定ではありますが)リーズナブルになり、まったくもって言うことなしです。

もう既に自宅のネット環境を確立している方でも、速度チェッカーなどを使って現在の接続状況を精査することをおすすめします。

もし希望の速度が出ていない場合、接続業者を変えることで状況は一変するかもしれません。

契約を変更したり解約したくなった時の手続きはこちらの記事を参考にしてください↓

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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