こんにちは。今日もドイツの片隅で「お仕事」とつぶやくブログです。
ドイツ各地で開催される展示会。検索する時は「地名とMesse」と試してみてください。大都市だけでなくとも開催されていると思います。
※余談ですが、千葉県にある国際展示場・国際会議場の「幕張メッセ」、このメッセはドイツ語から来てるんですね。
今日はそんな展示会に付随するお仕事を解説していきます。
各地で開催される展示会
まずは、どういった規模の展示会が開催されているのか。
大きな都市であれば、Messe専用の会場が作られており、ほぼ毎月(少なくとも2ヶ月に1回は)、何かしらのイベントが行われています。
日本でも名前の通っている会場と言えば、ベルリン・ハンブルク・ケルン・デュッセルドルフ・フランクフルト・ライプツィヒ・ミュンヘンなどでしょうか。
ベルリンであれば、Innnotrans(鉄道関係の展示会・隔年開催)、IFA(家電関係の見本市)、デュッセルドルフであれば当サイトでもご紹介しましたMEDICA(医療関係の展示会)、フランクフルトであれば、ヨーロッパの中でも有数の規模を誇る自動車展示会IAAが開催されています。
展示会に付随するお仕事
ドイツで開催される展示会を一言で表すと、「期間限定の世界規模のとてもたくさんのメーカーの参加する大規模ショーウィンドウ」と言えるでしょう。大企業などであれば、新製品の発表を大々的に行うところもありますが、まずはほとんどの企業が自社製品のアピールに専念しています。
ブースデザイン会社
そんな、製品アピールを最大限に発揮するには、やはり展示ブースの見栄えは大事。目立つブースだと、やはり集客力が違います。照明・LEDなど視覚に訴えるモノを多用していますね。小規模なブースでも、来場者の目を引くデザインや看板で常にお客さんを集めているところもよくあります。
また、出展社のほとんどは、母国のデザイン会社に構想を依頼することが多いようです。デザインコンペを開催して、複数のデザイン会社から案を募ることもよく行われています。
ブース設営会社
各国のデザイン会社がブースデザインに携わる一方、ブースの設営に関しては資材搬入の手間から、メッセ会場地元、もしくは近辺の設営会社が担当します。
ブースの形状により、メタルフレームや木材、ガラスやアクリルなど使われる素材も色々。看板やポスターにしても布材に印刷して軽量化を図るなどいろいろな工夫が見られます。
曲線を多用しているなどユニークな形状のものは、現地で気を加工しているものも多いです。1回こっきりの利用を想定して、その場で作ってしまうんですね。
何度か設営現場にお邪魔したことがありますが、機材を持ち込んで加工している様は、さながら住宅の建設現場です。
備品レンタル会社
展示会のブースは、新しい即席パーツだけで成り立っているわけではありません。
ミーティングスペースの椅子とテーブルやストレージ内の冷蔵庫。それにウォーターサーバーなど、いろいろな備品が必要となります。あと、飲食物を提供するとなればその食器も用意しなければなりません。こうした際に頼りになるのが、展示会やイベント向けに家具などをレンタルしてくれる業者です。例えば椅子を例にとっても、3本の脚を束ね板を付けた簡易的なものから、ゴージャスな革の電動ソファまで用意されていて、そのラインナップは多種多彩です。
ケータリング会社
ゲストに軽食を手配する。自社のスタッフ向けに食事を用意する、となったらケータリング会社の出番です。会場内のレストランのメニューは食べ尽くしてしまった!なんて出展者も会期中には出てくるようです。とはいえ、展示会会場内のフードコートやレストラン、屋台などを担っているのもケータリング会社なのですが。もちろん提携している会社は複数あるので、自分で選べるとなれば、おいしいものも色々ありそうです。
展示会向けに特に注力している会社もあるでしょうが、一般のケータリング会社や最近ではレストランも展示会会場内にお弁当やミールセットを運んでくれます。
旅行代理店
日本から展示会会場までの移動を手軽にしたいのなら、航空券とホテルを旅行代理店に頼んでしまうのも1つの方法です。
展示会開催都市から他都市へ移動したい場合なども、相談に応じてくれます。以前であれば日本の出展企業の重役が観光してから帰国するという話もよく聞きましたが、今はどうなのでしょう?仮にも名目上は「視察」といったタイトルは必要でしょうか。
まとめ
ご覧いただいたとおり、展示会に紐つく業種は、これまたたくさんあります。上記は一例ですね。ですので、ドイツ国内での展示会の経済への波及効果は極めて高いと言えます。
展示会関連で職を探してみるのも面白いかもしれません。
今回の記事が参考になれば幸いです。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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