こんにちは。就活中のみなさん、お疲れ様です。再訪問してくださった方、ありがとうございます。
求職者の強い味方、ドイツの労働局Arbeitsagenturについて数回にわたってお伝えしてきました↓
今回は登録したあとにどんな義務が発生してくるのかお話したいと思います。
担当官の面接に始まり、就職に必要なスキルのトレーニングコースの提供から金銭的なサポートまで、至れり尽くせりなサービスを提供してくれるArbeitsagenturですが、最終目的はもちろん就職することです。
そのためには当然、やれることはやらなくてはなりません。
要は”就職に向けてきちんと動いていますよ”と担当のスタッフに進捗状況を逐一報告する必要が出てきます。
担当官に報告する内容
- 履歴書を出した企業
- 面接の日程と結果
- 興味ある分野や企業のこと
- トレーニングを受けている場合は、その進捗状況
こういった情報を提出することで、担当官は現状を把握すると共に、より個々人にあったアドバイスをまとめてくれます。彼らはカウンセラーではありませんが、日々たくさんの就職希望者と接しているプロです。就活する上での悩みがあれば、それを打ち明けるのも1つの手。親身になってくれたなら、これほど心強い味方はいません。
ただし、担当官それぞれが現在の求人情報をすべて把握しているわけではないので、「どこの企業が向いているか?」などの話はできません。検索はあくまで自分本位となります。(こういった相談は人材紹介会社の方が向いていると言えるでしょう。)ただし、検索ワードのヒントや探す際のコツなどは教えてくれるかもしれません。
より自分の思いに近づける形で求人を探すのも大事なことです。
この報告義務、ちょっと面倒に思われるかもしれません。しかしこちらのローカルの企業でも「報・連・相」は重要視されますから、そのシミュレーションにもなります。書くべきことは何か。将来を明るいものにするためにはどういう方向で話を進めたらいいのか。いろいろ考えられることはあります。就職してからの練習になると捉え、進捗状況をきっちり提出してみましょう。
この情報化のご時世、自らアクションを取った人がメリットを受け取るような展開が多々あります。受け身ではいけません。「いつかどうにかなる」と考えていても、こちらが動かない限りその「いつか」はなかなかやって来ないのです。
就活を始めているあなたですから、第1のアクションはすでに起こしています。未来をより明るいものにしていくためには第2・第3のアクションも立て続けに起こしていく必要があります。
情報には、伝えることによってリアクションを得られるというメリットもあります。
報告書であれば、その受理と返答です。受理されたことで報告書の存在は公のものとなり、返答が貰えれば、報告書の一段上の情報が得られることになります。
ただでさえ、ドイツという異国の地で就活をしているのです。情報やアドバイスはあればあるほど有益です。
ネット上やSNSでの情報収集も同様です。いついかなる時に「あっ!」と思うTippsが転がっているかもしれません。 道端のチラシも時には有益です。家の近くで新しいお店やオフィスはオープンしていませんか?
様々な方面にアンテナを張り、いろんなシーンを利用していきましょう。
職業訓練校でトレーニングを受けている際には出席も大事
助成金をもらってトレーニングコースに通っている場合、一定の出席率できちんと受講することが求められます。税金を使って勉強させてもらっているわけですから、ちゃんと出席しなければなりません。
規定の出席率を守れなかった場合には、助成を受けられず支払い義務が生じます。病院に行くためにコースを休む場合、病院に行ったという証明書を提出する必要があります。自宅でインターネットが不調になったり、電気・水道系統のトラブルがおこってメカニックの人を呼ばなければならなかった場合、こういったときに欠席になってしまう場合でも証明書が必要になります。
報告することが多くてなかなか大変と思われるかもしれませんが、これだけ縛らないと、申請するだけして、ただ受け取るだけの人もいるからでしょうね。
トレーニングを続ける上で通学が難しい状況になった場合には、自宅学習に切り替えられないか相談することもできます。授業費支給の場合はそれでも出席率規定は生きていますから、全てを切り替えることは出来ません。しかし何割かは通学の負担を減らすことができます。
報告書を書くタイミング
トレーニングを受けている場合は、各コース、区切りの時期にテストが行われます。その際にまとめて報告書を書くと良いでしょう。
トレーニングを受けていない場合は、1ヶ月に一度ほどのペースで出していけば大丈夫です。面接を受けたタイミングや採用・不採用が確定した時点で報告するのもいいでしょう。
合わせて交通費やベビーシッターなど、補助してもらえる部分に対してはその申請も毎回提出しましょう。金銭的な面では援助や補助があればあるだけ助かります。本当のところ。
まとめ
Arbeitsagenturを最大限に活用していくために必要な報告義務、出席義務についてお話しました。ちょっと面倒に感じられる部分もあるかも知れませんが、それを差し引いても余りあるメリットを受け取れるのですから頑張りましょう。頑張った分、良い求人情報も入ってくるはずですよ。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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